とうとうこの日を綴る時が来てしまいました。
ツイッターでたぶん知られた方も多いかと思います。
ブログでの報告が後になってしまい申し訳ありません。
2016年6月6日(月曜日) 午後1時54分
ちこちゃん(本名もっちー)
16年の生涯を終えました。
小さな小さな天使さんと一緒に、ちこちゃんも天使になってお空に飛び立ちました。
すごくすごくきれいな青空でした。
私の腕の中で私の顔を見ながらの最期でした。
抱きしめながら、ちこちゃんを看取れてよかった。
前回ブログを書いた夜から、ちこちゃんは1週間ものすごく頑張りました。
ツイッターではあまり伝えられなかったこと、お見せできなかった写真、
辛い記憶は消そうとする本能なのか、私の記憶が消えないうちに記しておきたいと思います。
頑張ったちこちゃんに対して失礼だもんね。
ちこちゃん、みんなに褒めてもらおうね。
5月30日月曜日
輸液を止めて2週間
食欲がだんだん落ちてきて強制給餌として少し飲ませていたキドナを
夜にあげたら、30分もしないうちに吐いて、いっぱい下痢をしました。
キドナをあげないと何も食べられない状態。
でも体がもう受けつけない。
パパさんと夜に話し合い
「もうやめよう、体がそう言ってる」と、悲しい決断をしました。
ちこちゃんが「もういいよ」って言ってくれてる気がして。
ちゃんと教えてくれたことに気が付いてあげなくちゃ。
お水だけ、お水だけでも飲めるうちは飲もうね。
5月31日火曜日
昨日打った吐き気止めと下痢止めの注射が効いたのか、静かな夜。
病院の先生にも話し、すべてやめたことを報告。
お水だけでも2週間ほど頑張る子もいるからと教えてもらい、
覚悟をもって過ごそうと決めました。
もしかしたら!という期待も込めて好きなものをあげてもやっぱり食べれず。
大好きな手羽中も1度口に入れる物のペッとしてしまいます。
食べる気持ちはあっても体がダメなんだろうな。
でも味だけでもかんじてくれてよかった。
お水は一人でたくさん飲んでくれてるし、トイレにもちゃんとふらふらしながらも歩ける。
パパさんが帰ってきたときはその日1番の速さで玄関まで行けたね。

ちこちゃん、無理しちゃだめよ

すやすや

ちゃんと立ってることもできるよ

窓を開けると起き上がってお外を見ています

この日は雨だったから日向ぼっこできなかったね。
6月1日水曜日
今週はずっと雨。
それでも一瞬太陽さんが出てきてくれて、久しぶりにお外の空気を吸うことができました。

ずっとお外を見てたらからよかったね

ちこちゃん気持ちいい?


お水だけで丸2日。前の日もほぼ食べられなかったので3日。
それでもちこちゃんは自分の足で立ってくれています。



無理しなくていいんだよって言いたくなります。
午後にトイレに歩いていき、その足でいつもの席に座りたいとその場に立っていました。
ずっとソファーの下のベッドで寝ていたので、いつもの席に行きたかったんだね


いつものちこちゃんの場所

嬉しそうに眠り出したので、久しぶりにちくちくしました。

結局この日が最後に一緒にしたちくちくでした。
ちこちゃんに作ってあげたいものができたので、なんとなくそう導いてくれたような気が今はします。

お水も自分で飲んでいます。
少しだけポカリスエットを薄めて、飲ませていました。
少しずつ痩せてきたけど、夜にはかわいいお顔が撮れました。
6月2日木曜日
朝に何気なくパパさんが
「桃なんて売ってないかな...」とつぶやいていたのを思い出し、急いで買い物へ。
スーパーの上の方に売ってたのを発見!
ちょっと高めだけど、ちこちゃんのためなら!
ちこちゃんは桃が大好き。
昔、桃の段ボールに入るほど好き。
お皿をペロペロずっとするほど好き。
食べられなかったら、つぶして飲ませてあげよう。
桃を見せた瞬間

「あ!桃!!!」
どうかな?ぺってしてもいいから食べてみる?
と差し出すと

あむ!!!!!!!

ぺろ!!!!!!!
3日ぶりに食べてくれました。
おいしいおいしいって言ってくれました。
パパさんにすぐに電話してお礼を言いました。
嬉しかった。本当に嬉しかった。
売ってたことにも驚いたけど、食べてくれるなんて

おいしかったね、大好きな桃食べられたね
これがちこちゃんの食べた最後の時でした。

パパさん、ありがとうって言わなくちゃね
だんだんとフラフラになって弱くなっていくちこちゃんを2人で抱きしめました。
6月3日金曜日
お水もだんだんと飲めなくなり、おしっこも1日1回やっとな感じになってきました。
後ろ足が立たなくなって、ふらふら歩くのもつらそうです。
それでもトイレまで連れて行ったらおしっこもしてくれて、最後まで粗相することもありませんでした。
オムツをすると乙女なちこちゃんは嫌がり、ちゃんとトイレにいきたいそぶりを見せてくれました。
お天気が少し回復してきたので、日向ぼっこできました


嬉しそうなお顔です。
ママが支えてあげるからねって約束しました。
午後からも

窓を見てるちこちゃんとウッドデッキにいました


お洋服を着せてみました
ちこちゃん、何を思っていたのかな?

たまらなく切なくなるけど、今この時を大切な時間にしようと強く思いました。

お薬は飲める時にと1週間分急いでとりにいきました。
帰ってくるとフラフラ来て、大好きな病院の匂いかみもしてくれました。

ちこちゃん

心配かけてごめんねって言ってるようでした。
この日の夜中、寝室で突然発作が起きました。
体が波をうち、しばらく止まらない状態に。
パパさんと「もういいよ、ちこちゃん頑張らなくていいよ」とお別れをいいました。
もうダメかもしれない。
でももうじゅうぶん。
発作が少し静かになって、横になりながらコロンとうんちをしました。
病院から最後にタール状の黒いうんちが出るからと教えてもらっていたので、
これなの?と思ったけど、黒いけど固い。
とりあえずきれいにして、4日ぶりに出たうんちすっきりしたねとなでなでしました。
ちこちゃんも少し落ち着いたようで、お別れはまだだったねとパパさんと眠気が冷めたので
16年間の思い出話をしていました。
泣きながら話してたのに、思い出すことは笑い話ばかりで...
おてんばだったねと、小さかったちこちゃんを懐かしみました。
空は明るくなっていました。
すると、ちこちゃんが起き上がってぐるぐると布団の回りを歩きだしました。
壁にぶつかり、隙間という隙間に入りたがりました。
歩くのがやっとだったのに後ろ足を引きずりながらぐるぐる歩きました。
抱きしめても嫌がり、すぐに徘徊。
そう、徘徊し始めたんです。
痴呆の子と同じだと気が付きました。
テレビと壁の10㎝ない隙間にはいり、とうとうテレビの裏側の配線だらけのところまで
入りました。
どうしよう...どうしよう....
それでもできるだけ抱きしめて朝まで耐えました。
6月4日土曜日
パパさんがお休みになりました。
徘徊して疲れたちこちゃんは、朝になってやっと眠りました。
私も寝てなかったけど、気が張っているのか眠くならず。
パパさんがいることで、ちこちゃんもこの2日間よかったねといってました。

あたたかくていいお天気でした。

パパさんの腕に抱かれ、幸せそうでした。
お水はやっと自分で飲めるくらい。
お薬も飲めるタイミングを見て飲ませていました。
目が覚めるとまた徘徊。
隙間隙間に行ってしまいます。
本当は眠たいのに、後ろ足もたたないのに、ほふく前進のように歩きました。
お水飲みに足を入れてしまうこともありました。
辛そうで辛そうで、夕方先生に相談しました。
やっぱり発作による脳障害の疑いでした。
「もう意識レベルは低いから、ちこちゃんが動きたくて動いてるわけじゃないよ」
「きっともう辛いとかはわからないと思う」
と、睡眠薬を処方してくれました。
もしかしたらそのまま眠ってしまう可能性はあるけど、その事例は先生はまだ経験してないとのこと。
もし眠ってしまってもいい。
急いで病院にとりに行きました。
発作も何度か来ました。
その度にパパさんとお別れ、またちがったねと早合点。
お口からずっと胃液が出て来るようになり、常にタオルをあてていました。
タオルが汚れると、ちこちゃんは嫌がり、また変えて。
小さいおしぼりをたまたま母に大量にもらっていたのですごく助かりました。
汚れることが嫌いなちこちゃんらしいなって思いました。
夜に睡眠薬をスポイトで飲ませると、夜中は朝まで眠れたようでした。
私も少し眠りました。
6月5日日曜日
睡眠薬が効いてるのか、ちこちゃんは午前中ずっと眠っていました。
胃液をたくさんだし体も小さくなっていました。
歩くことはほぼできなくなったようで、徘徊したくてもできないからか、
手足をばたつかせずっと痙攣していました。
一応痙攣を止める座薬を使っても効かず。
大きな発作も何度も来ました。
金曜の夜中に天国に行ければもう少し楽だった。
徘徊なんて思いもしなかったことがおきた。
ちこちゃん、土日休みになったパパさんと一緒にいたかったのかな....
あえて苦しくても私達と一緒に週末を迎えたかったような気がします。

そうだったの?ちこちゃん
空は気持ちのいいお天気です






少しだけ3人で日向ぼっこしました
風も気持ちよく、ポカポカ。
青空に吸い込まれそうでした
日向ぼっこが終わりお家に戻ると

ちこちゃんの意識がほんの少しはっきりとした瞬間がありました。
お顔がぱぁぁっと明るくなりました。
パパさんが慌てて写真を撮りました。
お目めを開けた最後の写真になりました。
いつものかわいいお顔。
ちこちゃんかわいいよ。
お目めがくりくりよ。
最後にかわいいお顔とってほしかったのかな?
よく頑張ったね。本当によく頑張った。
少し眠っていいんだよ。
ゆっくりお休みしようね。

こういう時はやっぱりママがいいのか、私に抱かれると安心したお顔でした。
パパさんはきっとお別れが怖くて、あまりちこちゃんを触らなくなりました。
抱っこしてあげて、触ってあげてっていわないとだめ。
痩せてしまったちこちゃんを触るのがつらかったようです。
あいかわらずマイペースなパパさんにいら立ちが増えて険悪にもなったけど、
ちこちゃんが1番悲しむからお互い我慢しました。
きっと疲れていたのもあるかもしれません。
具合の悪い時はいつもママがいいんだもんね
男は弱いねってちこちゃんと話していました。
夜になり、薬もやっとスポイトで飲ませるタイミングを逃さずに飲ませることができました。
喉が渇くと舌をペロペロするので、その時に飲ませていました。
胃液で口内が荒れて、舌の縁も黄色に変色してただれていました。
不思議と尿毒症の匂いは弱まり、そのかわり胃液の酸性の匂いがしました。
おしっこが出ていなかったので、夕方支えてあげてなんとかトイレですることができました。
立つこともできないのに、ちこちゃんのプライドを貫いたようです。
生きている間の粗相はこんな状態でもほぼありませんでした。
夜になり、急に呼吸が早くなってきました。
手足もピンと伸ばしずっと痙攣しています。
咳はでなかたっけど、酸素をあてました。
呼吸数は数えれないくらいの速さ。
このところ逆に1分間で10かいあるかないかのゆっくりだったので、かなり苦しそうです。
目をつむらずにじっと我慢してる顔でした。
パパさんとソファーで動かずにいようと寝室には行きませんでした。
マイペースなパパさんはグウグウ...
明日お仕事だから少し眠らないとだけど...
睡眠薬を飲ませても眠れないようで、苦しい時間が続きました。
意識レベルはもうかなり低い感じでした。
明け方、急にちこちゃんが泣き出しました。
クウン、クウン
寂しい時のいつもの声です。
クウン、クウン
パパさんのすぐ横に寝させて大丈夫大丈夫言いました。
私には
「死になくないよ、知らないところは嫌だよ」
って言ってるような気がして聞くのがつらかった。
早めにパパさんを起こして抱っこしてもらうと泣き止みました。
パパさんに起きてほしかったのかな?
パパさんと残された時間はもう3時間くらいだもんね。
6月6日月曜日
天気は晴れ
日の出から青空が見えました。
パパさんがいるうちにお別れできたらと望みましたが、
ちこちゃんはそれを嫌がったように思います。
パパさんには見せたくないんだろうな。
きっとこれが最後のお別れ。
抱っこして玄関まで見送りました
「無理するな」
「天国に行くときは気を付けて行くんだよ」
パパさんはそう言って会社に行きました。
ちこちゃんはもう私の肩に首をあずけ、力はほぼ入っていませんでした。
少しだけお外の空気を吸わせました

ちこちゃんと最後にとった写真になりました。
よく頑張った1週間でした。
輸液を止めて20日間。
お水だけで1週間。
生きぬく強さを教えてもらいました。
本当に本当に強い子でした。
長い長い闘病生活だったけど、そんなの感じさせないくらいの
優しくて穏やかな時間でした。
ちこちゃんの命が終わる最後はこの次に。
頑張りぬいた1週間の記録でした。
どうか、頑張りぬいたちこちゃんを褒めてあげてください!
よく頑張ったねって言ってあげてください!
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